佳子

風をつかまえた少年の佳子のレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
4.3
2019年劇場鑑賞9本目。

この間アラジン鑑賞を振ってしまった母から、一昨日天声人語で紹介されていた「風をつかまえた少年」が見たいなぁとメールが入る。
今日は行ってきました。
今週2回目のシネリーブルです(^ ^)

主人公の少年が、息子と同じ歳なんですよ。14歳。
でも、今の息子とはあまりにもあまりにも違う現実。

彼が、中学に初めて通う朝のシーンが凄く印象的だった。制服がベットに置かれていることに大喜びし、ありがとうと父親を抱きしめる。母親は、いったいこの立派な子は誰なの?と大はしゃぎする。この当時マラウイでの中学進学率はわずか18パーセント。日々の糧を得ることが精一杯で、子供の学費にお金を使う余裕はない。少年の両親も貧しい。けれども貧困の中でも、子供には教育を受けさせるのだという両親の強い信念のもと、少年は学校へ通うことが叶ったのだ。
彼らにとって学校に通えることは誇りであり喜びなのである。

が、激しい飢饉がおき、飢え死にしない為の闘いにみんな必死になる。学校も閉鎖される。けれどもそんな中でも少年は独学で図書館の本で学び続け、発電機を作ろうとするのだ。

カンバという犬が少年の相棒でね。
もう、本当に可愛くてね。
カンバ〜‼️
あのシーンは、泣いた(TT)。

この映画、なんで勉強なんかしなあかんの?とか、学校なんか行っても行かんでもいいやんとかいう全ての子供に見せてあげたい。

今週はいまの日本がどんなに平和でぬるいのかを叩きつけてくる力強い映画を連続で観てしまいました。
こういう映画をもっと沢山の人に観て欲しいです。上映館8館(T ^ T)。

母親は大満足で、原作本を劇場で購入してました。ついでに大丸で開催してた岩合光昭の猫とじいちゃんの写真展によって、今流行りのタピオカをカフェで飲んで帰ってきました。
母と映画を2人で観たのは、大学生の時以来20年ぶり。
母が終始嬉しそうで良かった(^^)。
今日はよい一日でした。
佳子

佳子