plaski

男はつらいよ 寅次郎恋やつれのplaskiのレビュー・感想・評価

4.2
アマゾンプライムにて。第13作。
歌子さん(吉永小百合)再登場。マドンナとして再登場するのは彼女が初。第1作のマドンナ冬子さんがチラッと挨拶程度に再登場したことはある(第5作 奮闘編)。

今回は夫と死別した歌子さんと父親の物語。
とらやに部屋を借りていた歌子さんが、父親と和解し実家に戻る。
寅さんは歌子さんに恋心を抱きながらも、気持ちを伝えることもなく、旅立っていく。

歌子さんは、大島で、心や身体の不自由な子供たちを世話する仕事に就職。
ふと第7作のマドンナ花子の事、さらには「学校Ⅱ」の知的障害者の物語を思い出した。山田洋次監督は度々、知的障害者を映画に登場させており、彼らに対する優しい眼差しを感じる。

最後、歌子さんの手紙で「寅さんに会いたいなぁ」と書かれていて、場面が変わり、寅さんが旅先で浜辺を歩くシーン。
あっ、寅さん歌子さんに会いに大島に来たのかな、と思いきや、映画の導入部で寅さんの嫁さんになるのかと思われた、島根のお絹さんに会いに来ていた。世話になったお絹さんと、戻ってきていた旦那さんキチンと挨拶して、いつものごとく爽やかに幕を閉じる。
plaski

plaski