コットンピッキン・チキンピッカーズ

ヒックスプロイテーション・ドライブイン・ムービー

笑ったし、面白かった。

「MUBI × NWR（ニコラス・ウィンディング・レフン）」企画の中でリストアされた一作。

『byNWR』で鑑賞、Vol.3「Hillbillies, Hustlers and Fallen Idols」、英語字幕あり、本編〈https://www.bynwr.com/articles/cottonpickin-chickenpickers-1〉

byNWRのラジオ（https://open.spotify.com/episode/507MsujC3oDMr14hZinNKp?si=dLmyUCuNQ6Kl91AFhDMcbA）

■SYNOPSIS
ヒックスプロイテーション、カントリーミュージック、ドライブインムービーというジャンルの後発作品。あまり知られていない音楽パフォーマーと消えゆくハリウッドの伝説的人物（ライラ・リーとソニー・タフツ）の雑多な一団を集めて、素晴らしい曲で彩られた月光浴の追跡劇にした、目が覚めるほどカラフルな変な作品である。

■NOTE I
カントリーをテーマにしたドライブイン映画、いわゆる「ヒックスプロイテーション」ジャンルの奇抜な一例である。このおちゃらけたコメディは、ありえないような南部のシナリオを、カントリー＆ウエスタンの鮮やかなサウンドにのせて描いています。

■NOTE II（SYNOPSIS）
Darby Clyde Fenster and Jerry Martinは、一文無しで空腹だったため、カリフォルニア州ハリウッド行きの列車に乗っていると思っていたが、実はフロリダ州ハリウッド行きの貨物列車に乗っていた。空腹に耐えかねて降りた二人は、すぐに郵便配達人のMaxieに乗せてもらうことに。養鶏場を通りかかった少年たちは、自分たちのために鶏をむしることに抵抗できないが、オーナーのViola、Susie Zickafoose、Uncle Nedに捕まってしまう。そして、町の人たちに追われながら、沼地での追跡劇が始まる。飛行士のBird-Dog Berriganと彼の弟Hound-Dogは、彼らの飛行機でDarby ClydeとJerryを追跡するのを援助する。しかし、彼らの違法な攻撃を受けていると思われるLiquid Louie TallfeathersとCousin Elwoodは、自家製ロケットを起動する。Bird-Dogはダウンしたが、酔って戦いを忘れてしまったCousin Urieの周りはまだ荒れ果てていなかった。この各々のジレンマが解決する前に、ハイオクの酒、ハイパワーなEvergladesのエアボート、そしてたくさんの戦いの痕跡が、もうひとつの大きな爆発に大きく関わってくるのだ。（TCMより）

■NOTE III
第1回目は、1967年のカントリーミュージックコメディ『Cottonpickin' Chickenpickers』を中心にご紹介します。この厚切りパンは、ヒルビリーや南部のエンターテイメントの系統を調べる機会（というか、単に都合のいい言い訳）を与えてくれた。

ベストセラーとなったアメリカのユーモア研究書『The Comedians』で証明したように、クリフ・ネステロフは、虚栄心、強欲、日和見主義といった、ショービジネスを長い間形成してきた要素について、驚くべき把握力を持っている。ここでは、創造性と商業の融合が、短命ではあるが、色彩豊かなレッドネック映画のサブジャンルをどのように育てたかを説明している。特に、「チキンピッカーズ」とその背後にある企業、「Southeastern Pictures」、そしてその代表である悪名高いマネーロンダリング業者、チャールズ・ブロウンJr.について考察している。

エイミー・ニコルソンは、現代の映画批評家として傑出した存在だが、ハリウッドの黄金時代と傷ついた過去を見事に研究した人物でもある。チャップリンと恋に落ち、ヴァレンティノを破滅させ、夫を殺したかもしれない無声映画の女王、ライラ・リーの悲劇的な人生を掘り下げています。

エイミーは、この作品の最後の出演者である87歳のデンマーク人、プレベン・ソレンセンを発見しました。ハリウッドのアパートに住むソーレンセンは、『Cottonpickin' Chickenpickers』のセットフォトグラファー／役者として、この映画で撮影した写真のアーカイブを提供してくれた。しかし、それ以上に大きな発見は、彼自身の物語だった。真面目なフォトジャーナリストが、映画界で最も悪名高い人物たちの腹心の部下や側近として仕えることになった経緯を知ることができたからだ。

20年ほど前、アリゾナの隔週誌で働いていた私は、エリック・ワゴナーという大学院生（英語博士過程）の音楽の走り書きを編集するようになりました。彼は、ジャーナリストであり、ミュージシャンであり、出版人であり、教授であり、ウェストヴァージニア州の誇り高き息子であり、ウェスリアン大学の修士課程で教えている。エリックは、私がゴスペルの大御所であるローウェル・メイソンを紹介できるほど霊的な感覚を持った唯一の人物であった。“歌う小人”として有名なメイソンは、60年以上にわたって神の言葉を伝え続け、今もなお健在である。ミズーリ州カーセッジにあるメイソンの自宅を訪れ（byNWRのカメラとともに）、エリックはローウェルの広大な人生を探究し、その中で戦後のゴスペル音楽ビジネスの仕組み、テレビ伝道のルーツ、ロシア共産主義に対するキリスト教の秘密戦争についても理解するようになりました。

また、南部文化を少し掘り下げると、写真家パトリシア・ライナー（Patricia Rainer）による未公開画像のギャラリーが実に興味深いものです。ウィリアム・エグルストンに影響を受けたパトリシアは、70年代後半のメンフィスの脱構築主義的な朦朧とした状況を記録し、ザ・クランプス、アレックス・チルトン、チャーリー・フェザーズなどのアーティストが、日没後に街のスタジオやステージに出没するところを撮影しています。

Bob Mehr, Hillbillies and Holy Rollers, https://www.bynwr.com/articles/introduction

コメディ×ミュージカル映画。警察に追われている、悪人ともつかぬ二人のひょうきんな男が、カリフォルニアで鶏を盗もうとして捕まる。郵便屋とのかみ合わない会話や、所々の台詞回しは笑えるが、神妙な顔つきで急に歌い始めるため、温度差でどうにかなりそう。お腹が空いているのに何時まで経っても食べられなかったり、田舎町での裁判が関係者全員親類だったり、笑いがわかりやすくて良いと思う。

• #MUBI