フリーソロのbombsquadsのネタバレレビュー・内容・結末

20221202 自分用忘備録
字幕つきのがあったので再視聴。
山になど近づきもしないくせに、いつからか登山シーンをチェックし続けていて、Aオノルドもそこで知った。
山岳映画いろいろあるが、このドキュメンタリーの凄さときたら。事実の持つ強み、現実が帯びる確かさ。おお、とんでもない。危ない危ない。事実も現実も強くも確かでもないものだ。
壁にいるオノルドは生きているわけだが同時に壁にいる間は死んでもいるわけで、シュレディンガーの猫のように２つの状態が重なり合った存在だ。彼が生きているのか死んでいるのか、見ているものにどうして理解できようか。
結果としては、ほぼ確実に、大体において今回も彼は生還するわけだけれども、それは我々観測者が存在し続けるおかげであって、それがドキュメンタリーの醍醐味だろう。
電子は観測によって軌道を確定させ、観測は電子に干渉するという。ドキュメンタリーの持つ力は、そういう錯覚を見るものにもたらしてもくれるようだ。