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転がるビー玉のkatsuのレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
3.8
前作のワイルドバージンとはまた180度違った作風の映画。毎回思わされるのがとても同じ監督が撮っているとは思えないということ。幅広くとは難しいはずなのだがそれをこなしているのは流石である。

NYLON15周年の映画ということでそういう色が強かったが自分は一つ一つの画が計算して作られている緻密な感じは好きであった。

再開発で変わっていく渋谷の街並みとどこか周りに取り残されていく女の子たちの重なりが切なく、景色的にも役者的にも今しか撮れない素晴らしい作品であった。

あとから思えば各々のバックボーンをあまり描かないのもこちらが客観的に見る手助けをしていて逆によかったのかもしれない。
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