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トールキン 旅のはじまりのforestのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
3.2
正直、英語力がないのが、本当ーに悲しい。言語を楽しむために耳でいろいろ楽しみたかったけど、ダメね。


私は映画上映前に滑り込みでトールキンの『指輪物語』を図書館で借りて読破しました。当時テレビでもロード・オブ・ザ・リング公開直前の特番が放映されたりして、市内の図書館は貸し出し中ばかりでしたが、生誕100年の記念版で重さがけっこうあるブリタニカ辞典みたいな大きい本だけが残っていました。非常に読みづらかった(寝っ転がって読めない💦)ですがよかったです(結果、最終巻で読み終わったとき、涙涙のオマケがあるのですが)

そこにひろがっていた世界にすっかり魅了され、特に登場人物たちがみな口ずさむ「詩」に非常に興味を持ちました。その後、アイルランドに旅行し、ダブリンの街の本屋さんで「Poems from The Lord of the Rings」という挿絵の入った詩集を買いました。

この指輪物語の詩は何がいいかって、声に出して読むとすごくいいのです。吟遊詩人ってこういう風に詠んでいたんだろうなといろいろ想像したもんです。日本語訳の方も素晴らしいです。大変ですがやはり原作本を読んで想像を広げてほしい。


今回の映画では、トールキンが言語に興味をもつきっかけもきちんと描かれていて、一場面一場面が指輪物語に繋がっているんだなと胸がいっぱいでした。やはり時間の尺が全然たりないので、トールキンの作った言葉や発音などに関する魅力を知り得ることはできませんでしたが、トールキンを支え、形作った〝fellowship〟をメインに愛する大切な人たちがいたことを描いています。

それにしても従軍地はソンムだったんですね。脇にいた「サム」が気になります。

ニコラス・ホルト、今作も素晴らしかった。優しい表情がたまらない。
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