いつの時代もどの国でも同じ事が起きている。
男は女を見下し、支配下に置こうとし、圧政の王となることを望む。これはもはや本能的思考であるのかもしれないが、だからといって納得できるものではないのだ。
アメリカという、実力さえあれば成功者になれる国であってもそれは変わらない。その事実にただただ愕然とした。
彼女たちは弱くて強い。
権力にたった一人で立ち向かうだけの強さは持てない、けれどそこには絶望だけではなく希望もある。
シャーリーズ･セロンの決意に満ちた表情は毅然として女性らしい凛とした強さに満ちていて、とても美しかった。メイクでのアカデミー受賞も頷ける。色映えするカラフルな衣装も素敵だった。
同じことがもう二度と起こらないように。
そんな決意と願いが込められた映画だった。
