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マウトハウゼンの写真家のjokaのネタバレレビュー・内容・結末

マウトハウゼンの写真家(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

昨日ちょうどマウトハウゼン強制収容所に行ってきたので見た。

崖から突き落とされ、死の階段でカポに殺されるシーンでは、ドイツ語が理解できない(か、少なくとも話せない)スペイン出身の被収容者が、相槌ですべてDanke schönと答えるところはある種滑稽にもうつり、カポが話す内容の残酷さとも相まって非常に歪で、強制収容所内の理不尽さがうまく表現されているように思えた。

マウトハウゼン強制収容所が建設された初期の頃は、ドイツ帝国本土出身の「ドイツ人」が多く収容されていたが、フランスを降伏させてからは「グローバル」な強制収容所へと変貌していったそう。ドイツ語ができると重宝され、さらに「ドイツ人」であることから、強制収容所内のヒエラルキー上位とされたのだろうかと思いを馳せる。
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