ポンコツ娘萌え萌え同盟

痴漢電車 感度は良好のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

痴漢電車 感度は良好(2007年製作の映画)
2.6
全3章からなるオムニバス形式の痴漢映画。各章のルールとしてはクソみたいな倫理観と謎の痴漢講座から描かれる痴漢と、その後の構成となっている。

ただ痴漢としてのスリラー的なスリリングは感じない。Part3の終盤にスリリングっぽいところはあるけれどそれも痴漢のようなスリリングとは別物だった。

しかし魅力的だったPart1に比べると2、3はパンチ不足。痴漢者と被害者としての関係性は明らか群を抜いてPart1が上手く活かせている。
痴漢自体はもちろん許してはいけない性犯罪だが、Part1の加害者と被害者の逆転が素晴らしい。
再開時から不思議で怪しい色合いをした部屋にずっと鳴り響くバイブレーションの音から、因果応報にも縛り上げられる痴漢者の密室は中々息を飲んでしまう。
余談だが、『家畜人ヤプー』を読もうとしてあまりの気持ち悪さから挫折したんだけど、あれほどの気持ち悪さではないけど、王道的だけどとてもネットリした感じからアレを放つのは中々気持ち悪くて良かった。

だけどそれ以降は完全にパワーダウン。1章が凄惨なエロコメすぎたので、一方でただのエロコメ的な2章と3章は結末くらいしか記憶に残らない。
強いて言うなら『パソコン、ファミコン、ロリコン』しか頭に残らないと思う。