ポンコツ娘萌え萌え同盟

ヘラクレスのポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

ヘラクレス(1957年製作の映画)
3.2
おお、筋肉の化身ヘラクレス、スティーヴ・リーヴスよ。
貴方の筋肉モリモリマッチョマンなボディは美しい。それが映画に反映されている。
その腕力で巨木で暴れた馬車を鎮め、ライオンや牡牛などの獰猛な獣を打倒し、繋がれた鎖も柱も破壊する。どう見ても知恵よりパワープレイに溢れたソード&サンダル系。ソード要素無いけど。
個人的には鎖よりこん棒の方がヘラクレスには似合う、そう思った。

筋肉の次に活劇的な娯楽要素の高さが魅力けど脚本はあまり面白くない。中盤からの失った「金の羊毛」を取り戻すためコルキスに向かう冒険を描くのはいいけど、ドキッ!女だらけの島での楽しい生活が長すぎるし、かといって肝心なコルキスでの描写が長くない。
なんか映像暗いし、突然現れた謎の怪獣(?)は大した活躍せずあっさりやられるし。
本編のクライマックスに至っては駆け足気味でヘラクレスつえーとしか思わず笑いながら見ていた。全体に脚本のバランス調整が微妙な感じがある。

とはいえ完全に魅力がない脚本と言わけでなく。ヒロインのイオスの立場、もう後がないのに甥のイアソンに王位継がせたくない王、金の羊毛を探しに出たのに女だけの島で謳歌する冒険隊など、そう人間の心の一筋縄に行かなさが少なからず見えた物語ではある。