片腕マシンボーイ

テロルンとルンルンの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

テロルンとルンルン(2018年製作の映画)
3.6
小野莉奈と天音くん!小野莉奈と天音くん!もっかい言っとくか……小野莉奈と天音くん!
うん、このふたりがW主演っつ〜だけでも観る価値しかないっつ〜ね!ぺろぺろるんるん

ワケあって実家のガレージに絶賛引きこもりな天音くんに、ある日聴覚障害のある高校生の小野莉奈が興味津々なるぞ!社会や学校からドロップアウトしかけたふたりの交流の先に待つのは……って話

1時間無い中編やからか、内容的に半端やしなぁ……、こんな馬鹿なことある?思ってしまうとこもあったものの、まぢ小野莉奈と天音くんの圧倒的な存在感にぺろぺろなるだけでも観た価値あったってなもんです

一応W主演なんやけども、まずは小野莉奈がまぁヒロイン力を爆発させましてね……
うん、小野莉奈は学校で同級生の女子3人組にイジメられているんよ、スンスン、なぜならまずは聴覚に障害があること、そのうえ障害者なんて……と下に見ていたらば男子たちは小野莉奈可愛い!つって優しく接すること、からかってもいっさい媚びないこと、モテない女子3人組は顔面以上に性格ブスがモテない原因とは気づかないのか?謎の嫉妬でイジメにかかるんですが……
内心悔しいやら腹立つやら!苦しい思いを抱えながらも、そんなクズなイジメっ子の前ではそんな弱味をみせてなるか!つって颯爽と振る舞う小野莉奈の姿のなんと美しいことよ!ぺろぺろぺろぺろ

そんなこんなで学校に馴染めない小野莉奈がひょんなことから興味をもったんが、昔起こってしまったある事故がきっかけで、引きこもってしまった天音くんなのです、自宅のガレージで母親を仲介に玩具や古い家電等の修理をしながらひっそり暮らす天音くん、その過去の事故に尾ヒレがついてご近所には爆弾でもつくっているんじゃないか?って危険人物扱いされているのですが、そんな近所の視線にますます引きこもり生活から抜け出せない気弱な青年なのであります

さぁさ!学校と社会から爪弾きにされたふたりに少しづつ微かな共感が生まれ友情が育まれようか……という時!さらなる悲劇が彼らを襲う、もうまぢマシンボーイは、はぁこんな道を逸れかけてしまったふたりを優しく導く社会であって欲しいねぇ、なんて観ていたのに、それどころかさらに追い込み前へと繋がる道をぶち壊していくようなおかしな社会にまぢ救いようがねぇわ……って絶望しかなかったよね

そもそも学校が上っ面でしか障害に向き合ってないんはどうしよもねぇし、教師も、何でも言ってくれよな!なんて言いながら、いざ面倒になったら何の役にもたたねぇし、「いい学校」に転校します、なんて言われても、はぁそうですか……、つって、自分等が「わるい学校」だったって事に微塵も興味無いんが腹立たしいの!
マシンボーイが子を持たないからばわからん感情なんかしらんけども、母親の娘に対する愛情がまぁ我が強くて、その独占欲に近い言動が如何に娘の自由を奪い苦しめているかに全く想いが向かないのが歯がゆいの!
母親といえば自分の異常な勘違いが他人を不幸のどん底へと追いやっていることへの意識の低さからの、反省の欠如にも苛立ちしかないし……

うん、本作は学校、大人、クラスメイトといった圧倒的社会VSそこに馴染む事が許されなかった若きふたりのゴリゴリの戦争映画でありまして、そういった意味では作中で天音くんがテロリスト呼ばわりされるんも納得でしたねぇ、近い映画……近い映画……、「ランボー」の1作目かなぁ!
さぁ、ふたりの戦いの果てに光は拡がっているのか?小野莉奈のマウントパンチと天音くんの全力疾走をその目に焼き付けろ!ドキドキ

っつ〜ことで良き映画になりそうで物足りなさも勝ってしまったからば1時間半の長編で観たかった欲は強くあるけども、このW主演はまぢ映画史に残すべき素晴らしい記録よ!是非ともまた長編映画で組んで欲しい思ったよねぇ……まぢトオルとヒロシくらい定期的にみたいタッグチームやなぁ!ぺろぺろぺろぺろ
名タッグ加点ありだぁ!+0.3