片腕マシンボーイ

地球星人(エイリアン)は空想するの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

2.8
柴ビンゴ……成らずだぁ!スンスン

UFOの町を取材することになったが……妙なことがいろいろ起きて大変なことなんぞ!って話

この日の劇場鑑賞は3本目、「正義の行方」「不死身ラヴァーズ」にて柴犬の姿を確認したマシンボーイは期待に胸を膨らませてラストの本作を鑑賞も……くぅ、柴の姿は認められず!柴ビンゴは見事に失敗!ただし……途中ちょいとウトウトしたんでそこに出ていた可能性も?

さぁそんな本作は大好きなスペクタクルラブコメ「恋愛電話」でW監督のひとりやった松本監督初の劇場公開作品ってことでドキドキ観にいったんやが
う〜ん……確かにあのエモーショナルな展開にド肝を抜かれた「恋愛電話」と同じような匂いはかんじたものの、そこまでの高揚感は得られなかったかなぁ、ミニマムな恋愛モノから地球滅亡を賭けたスペクタクルに発展する「恋愛電話」と同じく、週刊誌の記者の追う田舎のUFO騒ぎが果てしない宇宙にまで拡がり少女の成長へと立ち返るスケールのバグった作品で、らしさは感じたものの
雑誌記者の主人公やアブダクションされたヒロインの物語が薄いためか没入感に欠けたし、個人的には社会派な面を削ってエンタメ特化してくれた方が好みやった気がするねぇ、宗教とか家出とか改造とか洗脳とか……ショッカーくらい振り切っていればまだしも中途半端にリアルなところが危ういんよなぁ、そして何より、理由があったとておじさんと少女の共依存的な関係は気持ち悪い!

あと本作の1番嫌いなところは主人公である記者に迸る謎の正義感なんよね、俺のやりたい仕事は世の悪を裁くことだ!とばかりに週刊誌には載せられない過激な取材結果をブログに記す記者なんやが……
いやいや、そのこと自体は全然良いんよ、ミラーワールドへと踏み込んだOREジャーナルっぽさもあるやない、ただ行き場の無いホームレスには厳しい正義感で対する主人公が、平気で歩き煙草するし、子供達が周りで遊ぶ公園のベンチでぷかぷか煙草吸うのも完全にスルー、結局自分に都合のいい正義感を振り回すだけのクズでイラッとしましたね、マシンボーイが毎日通る道を歩いているシーンがあったから目の前を歩き煙草してんの見かけたら背中にドロップキックしようと思います、これが地球のルールだぁ!ぺろぺろ

んじゃ本作は完全にダメやったかって?……主人公の同僚の女性記者さんがどえらい美人で好っき!なったんが良かったです!ぺろぺろぺろぺろ、柴無しの虚無感を補うぺろがあってホッとしたぞぉ