一度限りの火遊びに憧れているOLが、通勤時の電車内で素性の知れない男を釣り上げようとする。行きずりの快楽に溺れる男女の姿を追っている、新東宝配給のピンク映画。サカエ企画製作。

「痴漢行為で意気投合した男女が、そのままラブホテルに直行して、一度限りの交合を結実させる」という、大人のファンタジーを題材に取っている作品。素性の知れない男女が情欲をぶつけ合った後、すぐさま他人同士に戻るところが醍醐味。

OLが痴漢電車の妄想に耽る冒頭部では、野上正義が熟練のかぶりつき演技を披露してくれる。また、OL同士のレズ行為では、パンティの鼠径部に指を這わせていく、焦らしプレイにジュクジュクさせられる。

男性視点を牽引する役割で新婚の夫が登場するのだが、その妻が火遊びを容認する自由恋愛主義者という設定のため、背徳的なエロスは機能してしない。全体的に、OL側の逃避行動を楽しむためのエンタメという印象。

下劣。ただのセックスになり下がったこの映画は、もはや『痴漢電車』を冠する資格がない。痴漢を肯定・推奨したうえで、物語上もそれをハッピーエンドにしてしまうのだから論外。痴漢の思い出を女性二人で回想しながらレズ絡みまでは良かった。男性の願望を押し付け、不倫を肯定する、そんな都合の良い女いるかよ！駄作。

1994年の作品らしい。そりゃ2007年の映像では無いよな。吉行由美さん若いし。
都会には痴漢される事を求めている女性がいるんだって。いやいや、無い無い👋