OASYS1985

流転の地球/さまよえる地球のOASYS1985のレビュー・感想・評価

2.0
中国製SF大作、日本では劇場でやらずNetflixでの公開。かの和製SF映画の超名作「妖星ゴラス」のパクリと騒がれてた作品だけど、実際に見てみたら、そんなことはなかった。地球が動くという部分だけで、それをいったら月が動く「スペース1999」も似ている。
膨張する太陽から地球を救う(ヤマトⅢみたい)ため、地球を4.5光年先の恒星に2500年かけて移動するという設定は壮大で悪くない。100世代に渡るストーリーの始まりというわけだ。セットや特撮も日本とは比べようがない資本力でこれまた、悪くない。1万台の推進力で地球を動かすのも悪くない
ただ、映画としてはかなり酷い。とにかく人類を救うために世界が手を結んでいるのに、登場人物たちは自分の家族や知人の心配しかしない。と思ったら、今度はそいつらが自分を犠牲にして人類のために働く。なんとも理解不可能な展開。
地球規模の災害を描くわりには登場人物たちの展開がスケール小さく、申し訳ないが「妖星ゴラス」の足元にも及ばないというのが素直な感想でした(T_T)