アルジェリア、町のチンピラと犯罪を自白をさせる為にはどんな卑劣な手段も厭わない刑事の話。

10代の後半にこれを観て「町のお巡りさん」ではない警察の実態を知らされた。
特にフランス警察がお洒落な制服と正反対に欧州イチの冷酷な組織と知る切っ掛けになった作品。
「ニュー・シネマ・パラダイス」で知られるフィリップ・ノワレは、この非道・卑劣な刑事役が初見だった為、最初、余り良い印象を持てなかった（悪い意味でしっかり顔は覚えた）、でも、これ以外では人の良いおっさん役やコミカルな作品が多くて初見と180度印象が変わり大好きな男優さんに。（笑）

アルジェリアの港町。獄中の若者を手錠のまま結婚させる、警察の意図は。自白を強要しても屈することなく黙秘を貫いた若者も、花嫁と結ばれないのは辛い。遂に屈してしまうが、悲劇が起きる。監督は「殺られる」のエドゥアール・モリナロ。
テアトル銀座にて。