manami

ラストナイト・イン・ソーホーのmanamiのレビュー・感想・評価

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えっとまず何から書けばいいんだろう。とりあえずサントラ最高、映像最高、ストーリー最高、役者最高。強いて言うなら少し映像に酔ってしまった事だけですがそれも映画のせいなのかわかりません。映画の前に珈琲2杯も飲んじゃったので。監督は映画の後にモーニングコーヒー飲んでましたが。


以下多分ネタバレあり(?)なので観てない方はご注意を。


















ANYWAYS、、、他の映画の名前出すのは根本的に間違ってるとは思いながらも、Promising Young Womanを観る前の期待をそのままに消化不良を残さず終わらせてくれたような映画でした。もちろんそれはストーリーラインの一部でしかないのですが。これです、私が求めていたものは。監督ありがとうございます。

伏線回収もめちゃくちゃ綺麗。臭い、表情、Sam、新聞、名前、時間、、、。

個人的に007のポスターに"Vesper"で心の中で大歓喜でした。あーこれで昔の007を観たい理由がさらに増えてしまった。エンドロールで追悼文のあったMargaret Nolanさんは007 Goldfingerのボンドガールで本作にもカメオ(?)出演していたらしい。何この作品愛。

Anyaちゃん歌も歌えるとかもう怖いもの無しじゃん、、、。観ればわかるあのシーンは鳥肌立った。Thomasin様も美でした。演技力も勿論だけど、美しさにも意味があると思うんだよなこの作品。

前半途中の見せ場は混乱を体感させたかったのもわかるけど切り替え早すぎて飲み込みきれなかった。(Walkthrough系の)ディズニーアトラクションに乗っている感覚でした。ロジャーラビットとか白雪姫とかみたいな感じ。

エンドロールが個人的にめちゃくちゃ好きでした。夜中の無人のLondonの映像を1秒(?)流して名前、場所切り替わって流して名前、の繰り返し。最後には空が明るくなっていた。

ここからは舞台挨拶の感想?記録?。

ゲスト登壇は長濱ねるさんと小島秀夫監督でした。豪華。あああまじでちゃんとした質問をしていただきありがとうございました。こんなことに感謝する日が来るとはって感じだけど。

"Morning Coffee"でひと笑いあり、本題。長濱さんは音楽が好きだったよう。小島監督はTwitterでEdgar監督と繋がり、前回の来日の時に会い、最後に会ったのは2年前にSoho付近のホテルだったと言う話。鏡は昔からマジシャンが使ったり、映画にも使われていて、古典的だけどそれを使ってこうなるのかとも。そして舞台挨拶直前にEdgar監督は小島監督と「でかいスクリーンに映し出されるから某衣装を着て指令を出そうか迷ったよ」と話していたらしい。笑った。

LCFについては、Soho付近に超有名な服飾学校があって助かったよと言ってた。えまってどの順番でプロット練ったの。通訳さんがずっと"London Fashion of College"って言い続けてたの気になりました。それ以外は変な訳も無かったし良いけど。

長濱さんからの質問で、鏡を使った部分はどうやって撮ったのかと聞かれた裏話が面白かった。"Cloak"のシーンはAnyaとThomasinが鏡を挟んだセットに対に立っていて、カメラと一緒に鏡がスライドする仕組みらしい。コートを受け取る役の俳優さんは実は双子(調べたらHPのFred & George!!!!!!) で2人で動いてるみたいです。面白い。

別のシーンでは鏡の手前にAnyaとMatt Smithが居て、Anyaの部分だけ鏡に穴が開いていて、向こう側にグリーンスクリーンがあって、スクリーンと鏡の間の穴からThomasinが演技をすると言う形をとったらしい。説明聞きながら混乱しかけたけど理解した、、凄い、、、。

そして指ツンのシーンは2人の間には本当は何も無くて、指紋とか多少の特殊効果を足したらしい。この作品の特殊効果チーム凄い違和感ない。

ちなみに鏡に没入する部分は、映画などのインスピレーションもあるにはあるけど、監督の実際に見る夢による部分が大きいらしい。自分でありながらも鏡を覗いたら別人だったりする夢。

映画に関連するワード「夢」で、夢は何ですかといつ質問があり、長濱さんは壁一面の本棚のある部屋に住むこと、小島監督は宇宙飛行士。Edgar監督は「子供の頃俺も宇宙飛行士になりたかったよ」と言った後、生きている間にこの世にあるすべての映画を観ることは不可能なので、不死身になってすべての映画を見尽くしたいと言っていた。それな。

会場の観客からも質問2つ。
一つ目は、色彩について。監督によると、この時代で残っている映像はモノクロだから、モノクロで表現できないビビットな色を選んだらしい。
二つ目は、燃えるシーン。”Did you actually burn the building? What about the record player?” “Well some of the indoor parts were burned. But the building is an actual building so we didn’t burn it. Funny story, I actually live just a few blocks away from the building and I could see it from my room. I would be haunted if the building was actually burned.” “Wait are you worried about the record player or the actual record? lol. Quick story, in the scene where we burned the record, it was originally going to be Cilla Black’s. But then their team said you could play it in the scene, go ahead, just please don’t show burning it. So instead we knocked the record down before the place burns and we burned the other record instead. Idk why they said no though lmao” “and I just remembered that we took Sandy’s room to a farm the last day of filming, and we burned it. I thought we could take maybe two shots but it burned so fast that we only could take one. And there was a lamp shade melting and I thought that would make a good shot so I said to the cameraman, hey the lamp shade! and it’s actually in the movie”
訳すのがめんどくさかったので英語のままだしうろ覚えだけどこんな感じの話でした。めちゃくちゃ笑った。

小島監督、「クリスマスにぴったりの映画です。友達とも恋人とも親子でも是非」って親子は流石にトラウマ植えつけちゃうのでやめましょう。笑

最後のスチール撮影でずっと手振ってた監督なんか可愛かったです。面白い人だな、本当に。ちゃんとは覚えてないけど言葉選びも面白かった。最後は生首浮いてるみたいで笑った。そして何か抜けてる話があるのもわかってるけど思い出せないのでこれにて。

そして今私は(白くはないけど)レザージャケットを着て、(Beatsではないけど)ヘッドホンでサントラを聴きながら帰路に着いてます。最高の夜です。また数十分後にはテスト勉強という現実に引き戻される予定ですが。
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