秋のコーラ

ラストナイト・イン・ソーホーの秋のコーラのレビュー・感想・評価

4.0
エドガー・ライト監督の新境地!!いつもの小気味良い演出は抑えめで、時代を超えて夢を追う2人の女性の、精神的疲労をじっくり描いていきます。
特に照明がめちゃくちゃ良く、まるでアルジェント作品を観ているかのよう。
その他、往年の名作からの引用も盛り沢山。もっと昔の作品も勉強しなくては!

また、主演のトーマシン・マッケンジーとアニャは2人とも兎に角素晴らしいです。眼福であるのは勿論、演技も最高でした。2人を別々に輝かせる監督の手腕にも脱帽。
また、本作はダイアナ・リグの遺作でもあります。彼女の存在感も素晴らしかったです。改めて、ご冥福をお祈りします

⚠️以下ネタバレ






















女性の、男性からの抑圧。そして、それからの解放。
いくら昨今社会問題化してるとはいえ、今年何回同じテーマの作品観ればいいんだよ!!!と正直もう食傷気味ですが、普通に面白かったので満足です。
クライマックスは、恐怖シーンながら、アニャに感情移入して少し泣いてしまいました。
去年あたりからのこのムーブメントは、アメリカン・ニューシネマ並に、今後歴史に残りそうで、ちょっと不思議な気持ちです。

取り急ぎ、ポランスキーの『反撥』は未見なので観なければ…!!
秋のコーラ

秋のコーラ