電気羊

ラストナイト・イン・ソーホーの電気羊のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アニャとトーマシン2人の魅力溢れる作品。
2人が入れ替わりながらダンスを披露するシーンはとても美しく見せ場でもあるが、それと共に観客自身もこの物語の恐ろしいところへとするすると引き込まれていく。2人の心が、美しく純粋であるが故に綺麗なロンドンに魅せられ、その闇に知らぬ間に引き摺り込まれていく様子と重なるように。

光や音の演出もお気に入り。
数々のホラー演出があったけど、屋根裏で窓外のネオンの光が、白、青、赤と電光の音ともに変わっていく描写がじっくりと怖さが迫ってくる感じがして好きだった。
作品内に流れる60年代の音楽は、冒頭から後半にだんだんと恐怖を感じさせる効果に変わっていくのが面白い。レコードの軋む音がさらに恐怖を助長させる。

後半のおじさん集団はちょっとコメディ。
「アレクサンドラを殺せ」というおじさん達の願いを拒否し、アレクサンドラを受け入れ抱きしめるエロイーズはかっこいいし、自分のことを助けて!とエロイーズに諭すサンディも素敵だった。


鑑賞前にジェームズフェルプスが出演してると知って、楽しみにしてたけど恐怖でふっとんでた。
のちに調べたら出会いのシーンで双子での出演。
アニャとトーマシンがハリポタファンらしく、撮影現場でスターを前に興奮しちゃった話、可愛過ぎた。
電気羊

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