あか

ラストナイト・イン・ソーホーのあかのレビュー・感想・評価

4.0
苦しい…!怖さよりも、昔も今も変わらずに加害する側と深い傷を負う側がいることに溜息が…。
見ず知らずの相手の脚を褒めたり、ストーカーになると言ってみたり、品定めするような視線、性的なジェスチャー…被害を訴えたら冗談だった、何で本気にしてるのと、こちらが悪いように転嫁される。鮮やかなネオンの裏で夢を搾取されて、精神的にも肉体的にもボロボロにされる。男だけじゃなく、同性の女性までもが自分たちとは違うからと悪質な嫌がらせをしてくる。生きづらいな!!!
60年代のドレス、無茶苦茶可愛い!アニャちゃんの神秘的な雰囲気によく似合ってる。マッケンジーちゃんのメイクがナチュラル→キャットアイ→仮装からの真っ黒アイシャドウ→自信をつけたメイクって変わっていくのが本人の気持ちとリンクしてるし素敵。オープニングで新聞紙で作ったドレスを着て踊るエリー。壁に沢山貼られたポスター。ティファニーで朝食をのオードリーを真似する。繊細で夢みがちな少女というのがわかる。
鏡に映る、窓に反射する二人が印象的だった。
ブラックスワンのように、狂気の世界へ行ってしまうのかと思っていたら、エリーがサンディに寄り添おうとしたのが新鮮だった。
のっぺらぼうたちが湧いて出てきたところはダサかった。キモいおじさんたちの願いをエリーが断ってくれたのはグッジョブ。でもエリーを押さえつける必要あった?若い子に触りたいって、キモいおじさんの醜い欲望なのでは?そんなんだからキモいんだよ。
元警官のミスリードにまんまと引っかかった。でもさ、疑心暗鬼になってるところへあの思わせぶりな態度はどうなんだろう。さっさと身分を明かせばよかったのに。おじいちゃん、助かったのかな。
ジョンくんはメンヘラ彼女を見捨てずによく親身になってくれたな。もうちょっと二人が心通わせるシーンが欲しかったな。
錯乱してたとはいえ、ハサミで襲い掛かろうとしてたのは、どうやって解決したのかな。簡単にドラッグが手に入る環境をマジでどうにかしたほうがいいと思う。
あか

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