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ラストナイト・イン・ソーホーのhzのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

楽しみにしてたエドガーライト監督最新作。ホラーとか普段観ないけど流石にこれは映画館に観に行きたかった。


ホラーということでしたが前半のストーリーはホラー要素はほとんどなくサクセスストーリーの冒頭のような雰囲気あり。その辺りもワクワクとドキドキがあって面白かった。後半からはここからか…という感じで一気にホラーパートに入る感じ。何度かヒヤッとする場面があったけど、ネオンカラーも特徴的なカラフルな色彩と、今作も映画と最高にマッチした音楽が作中に繰り広げられており、ビビりながらも最後までなんとか耐えることができました。

ストーリーの展開について予想するような余裕はもちろんなく、ミスリードと思えるところはすべて引っかかってたと思います。予想しながら観てたら読めてた人も多いのかも知れない。

(´-`).。oO (エドガー作品 1番手強そうなジイちゃん車で派手に轢かれがち)


設定は一見ありがちかもしれないのだが、エリーが過去の時代でサンディーという人物に乗り移ったって訳ではなく、監督も言うように「追体験」にしているというところが社会派とも言えるこの作品のカギになってる気がした。
ネオンも本来は煌びやかででワクワクするものだけど、それをホラーの重要な部分で視覚的・聴覚的に用いることで60年代イギリスのソーホーの当時の現状の光と陰の部分を表しているよう。
鏡の使い方はビジュアル的にみても特徴があってカッコいいけど、エリーのなんとも言えない表情もしっかりと反映しているので印象的だった。
あと、まだ未だに「CGをほとんど使っていない」の意味が分からなすぎる。どうやって撮ってるんだ???


主演2人の演技が素晴らしすぎた。
トーマシンマッケンジーはどちらかと言えば大人しめの女の子の役がぴったりな雰囲気の役者のイメージがあったため、狂気も感じられるシーンの演技に衝撃を受けた。これから役の振れ幅も広く活躍しそうで個人的にすごく楽しみ。
アニャテイラージョイは誰がみてもそう思えるであろう圧倒的「魅力的な女性」感。歌声も素晴らしく60sの髪型とファッションが似合いすぎてた。ラストのウインク投げキッスは、ワンアクションにも関わらず映画全体のメッセージ込められてそうで、最後の最後まで鳥肌ブワーッてなった。


コルネット3部作みたいなB級コメディを作り続けて欲しいという気持ちもありつつ、ハリウッド進出みたいなこういった作品も迫力があってこれからも期待が膨らむ。
もちろんいつでも待ってますのでサイモンペッグとニックフロストとまたタッグ組んでくださいお願いします監督
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