さくらん

ラストナイト・イン・ソーホーのさくらんのレビュー・感想・評価

4.2
上映終盤、すべりこみで観に行ってよかった!
中々タイミングが合わず、この作品はスクリーンで観られないかなと半分諦めながらもずーっと気になっていた作品。

いつの間にかストーリーに引き込まれて、途中無意識に力が入っていたようで、観終わった後、身体が固まっていて我ながらびっくりした。

数日前に観た無責任に笑える『ドント・ルック・アップ』とはジャンルが全く違う面白さ。
私の知っている役者が数人しか出ておらず、先が読めない展開だったのも要因か。

主役の2人はどちらも魅力的で、特にサンディ役のアニャは、日本人の女の子が好きそうな顔立ちで、歌もダンスもとても上手い。

エロイーズの持つ『シックス・センス』的な力のせいで、過去のサンディと出会い、主体視と客観視とが都合よく入れ替わるなと思って見ていたけど、エロイーズの夢の中だから何でもありかと納得。
でもだんだん夢と現実が交錯して、ホラーの様相を呈してきて、救いのないあの『ダニエル』の様な結末に向かっていくのかとハラハラした(この辺から力が入ったか?)。

幸いまた『シックス・センス』路線に戻ってきて、救いがあって良かった。
サンディの最期は切なかったな。