(トーマシン・マッケンジーという最強に可愛い女優に出会ってしまった)
映像と音楽でトリップするように
華やかな物語から、少しずつ現実を突きつけられて堕ちる様を擬似体験させられる
エロイーズ(トーマシン・マッケンジー)が繁華街の誘惑に魅せられて呪われていく展開に
目を伏せたくてもその堕ちる姿に甘美なエロスを感じてしまう
この感情そのものを汚いものと否定されるところまで含めて
どっぷり作品の世界に堕とされていく
これは絶対メイキングをみたいと思える映像のトリックに魅了され
先の展開が見えない不安な感情は
サンディ(アーニャ・テイラー=ジョイ)ともエロイーズともシンクロして
踏み込んではいけない奥へと自ら歩を進めてしまう不思議な感情
ずっと映像に集中できる映画館でこそ見るべき映画
彼女たちに群がる男たちの気持ち悪さと
また、性風俗で働く女性たちの目線では男はこんな風に見えているのかもという
なんとも言えない嫌悪感を浴びせられる
物語の終着がどこに向かっているのか分からないまま
ウォークスルー型のホラーアトラクションに乗っているのような
自分では止めることのできない感覚
彼女の見ていたものがどこまでが真実なのか妄想なのか
現実とのリンクがそれをぐちゃぐちゃにして不安定なまま振り回される
エンドクレジットもエドガー・ライトのセンスの塊で
トリップした気持ちをゆっくり現実に引き戻してくれる
鑑賞前の気持ちとは全く別の場所にいるのだが
大満足のまま劇場を後にしました
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▼劇場
チネチッタ
CINE4
▼作品名
<7.1ch> ラストナイト・イン・ソーホー 字幕
▼日時
2021/12/25(土)
20:25~22:30
▼座席番号
I-15