過去と現在、
夢と現、
理想と現実、
正気と狂気
を行き来する少女の青春ホラー。
『パーフェクトブルー』
『ブラックスワン』
『ネオンデーモン』
などと同様、
「夢を追う少女が夢と現実の間で正気を失っていく物語」
なおかつ
「鮮烈な色彩で描かれる地獄」
が特徴の、好みどストライクな作品。
これらの文法的地盤を敷いたアルジェントは本当に偉大。
『IT』も手がけた撮影監督チョン・ジョンフンによる映像、終始アイキャンディが目に放り込まれて大満足でした。
『反撥』や『ローズマリーの赤ちゃん』を思わせるやニューロホラー性にポランスキーへのリスペクトも感じます。
(アパートの床や壁からニョキニョキ生える手、映画作家ならきっとやりたくなるヤツの一つなのだろうね〜)
【好きなシーン】
■冒頭、エリーのウキウキダンス
■エリーが初めて夢の中で60年代ロンドンにさまよいでた時の高揚感がハンパない
■火事