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ラストナイト・イン・ソーホーのnamのレビュー・感想・評価

3.5
女性の不遇を"ホラー"で見せる。
そりゃ怖いよ。
欲望の男たちがゾンビのようで、
刺したくもなるっていう。
ほんと、エドガー・ライト監督は何をどのように考えたのでしょうか。
それに寄り添おうとして男性監督がこれを作るというのは意味がある。
きっと監督自身がものすごく60年代に憧れがあって、だから選曲もファッションもある程度のストーリー展開も007みたいなのも
わざとらしいくらいのカラーライティングとか雨で幻想的に。そういう"憧れの60年代"だけでMVみたいに観れるようで
"憧れ"にフィルターかけて、この時代のソーホーという危険な場所の成り立ちをわかってないじゃダメやろがい!とぶっ刺すような映画で面白かった。
自分自身憧れながらそれって、エンタメな人だ。
誰しもサンディになりうる。みたいな。
じゃあ今って少しはいいのかな?
その時代のソーホーの危険さとシンクロして現代の性暴力の問題も合わせたらそこのテーマがうまいこと提唱出来たんじゃないかと思ったけど。
昔の怖い話みたいになるんじゃ意味が無い。

とにかくエロイーズとサンディが素敵だったよね。スプリットではエロイーズ側なアニャテイラージョイがこの役とはねってなんか感慨深く。
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