あべきょ

ラストナイト・イン・ソーホーのあべきょのレビュー・感想・評価

3.8
60年代イギリスの世界観をフィーチャーしたサイコスリラー、世界観と推理の両面で楽しめる作品。さすがは『ベイビー・ドライバー』の監督とあって音楽の使い方が素晴らしい。

序盤は淡い夢を抱いて田舎から都会に出てきた娘の成長物語。エロイーズを演じる女優さんはシュッとしたベッキーみたいな外見で可憐な感じがかなりハマり役。女の同級生たちがいちいち最悪すぎるのも、彼女の魅力を引き立てている。無理して周りのノリに合わせてしまうところとか、電話でおばあちゃんに嘘つくところとか可哀想なシーンが多いけど、そうであればあるほど際立って魅力的に見えてくるのが面白い。もしかしたらそういう性癖があるのかもしれない。

サスペンス的な要素が強まっていく中盤以降は、あまりシリアスになりすぎないことで作品の音楽や世界観といった魅力をキープしていたのが良かった。オチは亡くなった母親に関係するのかな?と思っていたが全く予想外だった。

(ハリポタ一気見したばっかりで、亡霊の顔が途中から「例のあの人」にしか見えなくてちょっと笑った。)
あべきょ

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