りー

ラストナイト・イン・ソーホーのりーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

世界観と女優さんと全部が可愛いししっかり作り込まれてる映像だけでも満足出来た。最後のオチもあそっちかみたいに想像の先をいってたから良かったけど、内容自体はメリハリは余りなく淡々と流れていくかんじはあって途中で飽きたところは正直あった。でも総合的に好みにはまってはいた。
あと感じたことは
この映画の主人公は結局二人いて、どちらかというと事件の話がメインで踊り子だった女の人が主人公といってもいい話だと思う。それでその話を明らかにしていくていうサブメインキャラが少女の方。
だから少女側のストーリーをあんなにヒューマン要素含めて冒頭やらなくてもいいんじゃないかと思う。その部分だけ回収が雑にかんじた。
最後結果として事件を解決すると同時に、急速に現実世界でも全てがうまくいってハッピーエンドていう流れが雑に感じた。だったらあんまり最初の少女が夢を目指す信念のシーン、お母さんとの愛や約束、都会に出てきてから現実は厳しくなかなか慣れず、同僚は自分を潰そうとしてるくらい嫌ってる〜とか少女を取り巻く細かな描写があって、起承転結必要そうな主人公にスポットを当てたヒューマンストーリー感はあんなに醸し出さなくても良かったのではと思っちゃう。

事件を通して
結局悪者だったけど踊り子の女の人と心身一体になる疑似体験シーンとか助けてあげたいて依存しちゃってるシーンとか、これまでにない体験をしてる女の子の気持ちにも変化があったはず。心が乱れて現実の学校生活にも影響受けてるシーンはあったけど、その置かれてる少女の気持ちの変化の回収があまり少なかった。時代は違うけれど同じくして0からロンドンに夢をめざして飛び出した特別な2人の女性の強い繋がりも演出上あったし、その選ばれし不思議な体験を通して最後もっと主人公の気持ちにフォーカスして現実の世界に繋げてどうかわったのかを表現してもよかったかも。
事件性のどんでん返しのクオリティと、並行して少女の中に芽生えたもの思想感を最後に全面的にわかるように演出してくれたらかなりよい作品だったとおもう。
りー

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