ど

ラストナイト・イン・ソーホーのどのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

時代は近世だったが大学のゼミでイギリス史を学んだのと、個人的に娼婦に興味があって書籍や映画を観ていたことがあり、なんだか当時を思い出し懐かしくなった。
歌手に憧れ夜の世界に足を踏み入れたら、ストリッパーにされた少女たちと、憧れのロンドンに上京したものの、理想と現実のギャップに失望した主人公は程度は違えどどこか通じるものがあるように感じた。
きらびやかな世界の闇の部分を華やかに表現した作品だと思った。ホラーサスペンスと聞いて身構えていたが、映像美とシーンに反して軽快なBGMのおかげで、個人的にはそれほど不快感や恐怖感を抱かずに鑑賞することができた。
あらすじを読んだ時は、田舎から都会を夢見て上京し、段々理想と現実のギャップの失望し、挙句の果てには猟奇的な事件を起こす話かと思っていたのだが、エリーが夢を追体験しながら、60年代のロンドンで生きていたはずのサンディを探し出すという展開でとても面白かった。
ただ、エリーがアレクサンドラの過去を見ることができたのは、エリーの妄想がたまたま現実に沿ったものだったのか、それとも特殊能力によるものなのかが少しわかりづらかった。
でも、全体的にとても好みで、この作品に出会えてよかった。また観たい。
ど