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アーミー・オブ・ザ・デッドのIKのレビュー・感想・評価

3.5
ここまで敵がハイスペックだと、ゾンビと呼ぶよりタイトル通り「アーミー・オブ・ザ・デッド」と呼んだ方がしっくりくる。

ザック・スナイダー監督の過去作「ウォッチメン」や「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」同様、初っ端からアクセル全開なタイトルバックが素晴らしい。本編のプロローグとして独立できる程しっかりしているし、開始数分で人体がはじけ飛び景気が良い。

それが本編でラスベガスに潜入した途端、このキレやテンポの良さが跡形もなくなるのはどういう事ですか…。ビックリする程グダグダだし、どうでもいい所に時間を割くし、ラストも締まりがガバガバだし。これで2時間半はキツイっすよ…。

でも個人的に好きな点が多々あるのも事実。
見てくれの怖さと内面のギャップが溜まらん程ナイスガイなリリー(コヨーテ)とか、異様な強者感漂う女ヘリパイロットとか俺好みなキャラが沢山出てるし、ストーリーの展開の中でグッとくる所もあった。それにゾンビ側が形成する王国やその文化の描き方も新鮮で、全容が少しずつ見えてくる感じも中々好奇心がくすぐられてツボ。
こういう好きな点が多くあるだけに、早々にガソリン切れしちゃった感じ+グダグダっぷりが残念で残念で。
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