Blueberry

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆のBlueberryのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

始まった瞬間からの、お別れの始まり感が、せつなくて。
私はちょうど太一たちと同い年くらいの頃にTVシリーズを見ていて、いまはすっかり大人になった。
いろんなことを選んで成長して、その過程で、ただ夢中に“冒険”するだけではいられない“大人”になっていく様が、こういうもんだよな、とわかりつつもなぜだか切ない。
大学生になった太一、ヤマトの様子が妙にリアルで。かつて大学生でもあった自分もあんな感じだったなーと。勉強にバイトに(もしかしたらサークルとか友達や恋人と遊ぶことに)忙しくて小さな友人たちと(ましてや家族と)遊ぶ時間はなかなか取れないんだろうなと。これも成長なんだけど、アグモンがはじめて太一の家に行ったというのも、関係性がどんなだったかわかる描写で少し切ない。
でも切なくなんてないんだよな。アグモンの言うとおり『成長はうれしい』んだから。
お別れしちゃうのがわかってて、最後とても悲しかった。そして『太一おおきくなったね』で、もう限界でした。

***閑話休題
全編通して、デジモンとこどもたちの関係に
ペットと人間の関係性を見ました。
私自身、かつて共に暮らした動物たちを思い出しました。
子供の頃、いっしょに過ごして一緒に大人になっていったのに、彼らはわたしよりも先にこの世を去っていってしまいました。その時のことを思い出すといまでもとても悲しくて涙が出てきます。
それでも(敢えてこの言葉をつかうとしたら)『絆』は消えないし、それまで過ごした日々を感謝するしかないんだなあ、私は大人になって生きていくしかないんだな、とそういうふうなことを思いました。


音楽は、過去の記憶を呼び起こすのにものすごい効果がありますね…戦闘シーンの『brave heart』だいすきです。
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