いうまでもなく、第二次大戦中の従軍慰安婦をめぐるドキュメンタリー。日系アメリカ人の監督がさまざまな疑問をもって調べ始めたのがきっかけで、この映画が作られた。
いろいろ細かいことはおいといて、この『主戦場』の最大の山場は、日本会議の加瀬英明へのインタビューでの、次の発言。
「アメリカの黒人が解放されたのは、日本が戦争に勝ったからですよ」
この発言が二回続けて流れるけど、そりゃカメラも二度見したくなるよね。
歴史家を名乗りながら、吉見義明氏や秦邦彦氏の本も読んだことがないと言い放つその大物ぶり。
いやいや、歴史修正主義家の頭のなかでは、ここまで歴史が修正されているんだという、すばらしい発見でした。
日本会議を筆頭とする歴史修正主義者と安倍政権が、海外で慰安婦などの歴史的事実を否定するために様々な活動をしている。でも、結局はそれがほとんど功を奏していないどころか、日本に対する信頼を損なう結果にしかなっていない、というまとめで終わってました。