大学4年

主戦場の大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

主戦場(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

"国対国ではなく、人権対人権の場所です。"
"社会にある差別の構造を日本軍が利用して慰安婦制度を作った。それが一番の問題である。"
"国家は謝罪してはならない。"
"韓国とは可愛らしい国で、育ちの悪い子供たちが騒いでるようで可愛いじゃないですか"

アイキャンスピークで気になった慰安婦問題を深く知るために鑑賞!
ドキュメンタリー映画は絶対的中立で描かれるべきであるとずっと思ってるけど、ここまで中立に描かれて結局見終わった後の感想が"日本が悪かったのかもしれない"で落ち着くなら、つまりそういうことなんだろうな。
修正主義者を支援している人たちが不適切な発言問題を繰り返す杉田水脈議員や作中でもイカれた発言をする自称歴史学者の加瀬英明などでは、正直議論にすらなってないように思える。

日本政府がこの慰安婦問題をひた隠しにしたいのもNHKのメディア操作で伝わってくる。それが作中にも出てくる今日の若者がまるでわかってない現状に繋がっていくんだろうな。こうやってどんどん若者が政府や政治問題に関心が無くなって愛国心みたいなものが希薄になっていくんだろうと思うと正直ゾッとする。

問題の変遷を振り返って見せてくれるが、徐々に問題が世に広まることで中核が捻じ曲がっていく様がよく分かる。
例えば性奴隷という単なる関係者からポロッとでた言葉が独り歩きして、問題の中枢みたいに扱われてるが議論すべきはそこじゃないでしょうよ。慰安婦像が建てられたことへの名誉毀損を訴えるとかそういうことじゃないでしょうよ。
問題は勇気を振り絞って発言した彼女たちが何を求めるかでしょうが!!全く違う議論を全く関係ない人たちが争い合ってもそんなのは何も生まないとわかってるはずなのに。
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