この作品から「ベイビーわるきゅーれ」に繋がっていったのかと思うと
観らずにはいられなかった。
殺し屋ビジネスの世界を描き、
フリー契約で殺し屋をやっている男、国岡をカメラが追ったドキュメンタリータッチの作品。
殺し屋の顔出しでドキュメンタリーなんてある訳ないからフェイクなんだけど、本物のドキュメンタリーを観ているかのようで
主演俳優さんが自然で見た目は普通の人で、リアルっぽい生活が描かれていて実在の人物なのかもと錯覚するくらだった。
他に大勢の殺し屋さんたちが登場するけど、
彼等は変に癖があって演技もワザとらしくてリアルっぽくはなかった。
でも、それぞれキャラがとても可笑しく、
舞子さん殺し屋がとても印象的。
舞妓さんの白粉ぬった顔でタバコを吸いながらマック(?)食べるシーン、その顔で食べるのかよ!ってすごく気になった。
白昼、舞妓さん姿でマシンガンをぶっ放すって、、
目立ちすぎて、殺し屋としてあり得へんから、、と突っ込みながらも
かなりシュールでもあり
かなりポンコツでもあり
かなり脱力系の殺し屋さんばかりで、
コメディで良くも悪くもコントに見えてしまった。
突っ込みどころ満載なのは敢えてボケの作品にしたのだと思うけど。
ラストの格闘は、そこそこに凄まじくて、そこは見どころでもあり楽しめた。
やっぱ肉弾戦の格闘シーンがある映画は好きだなあ。
バイオレンス・コメディというジャンルになるのかな?
少しは笑えたから、、それなりには楽しめたと思うけど
如何せん、評判良かったから、もっと面白いのかなあと、、、
「ベイビーわるきゅーれ」の阪元裕吾監督作品ということで期待しすぎちゃったみたいだ。
阪元ワールドが広がって行く過程の作品として観て良かったと思う。
でもタイトルが最強だから、、無双に強いのかなと、、
期待したいほど国岡は強くなくて残念でもあった。