最強殺し屋伝説国岡、おもしろかった!
黄龍の村から阪元監督ワールドに入門して、次に観たのが国岡。
良い意味で飾り気のないキャラクターの魅力と、少年ジャンプみたいなバッキバキのアクションは期待通り。
殺し屋業界の人々の妙に事務的なやりとりとか、常識があるんだかないんだか分からない人たちの言動がほんと楽しい。
アクションはスピード感あってカッコいいのはもちろんだし、よく見ると「こう殴ってこう避けてこう極めてこう切り抜けて……」みたいに一つ一つの動きに意味がある(ように見える)のも、他にはない珍しいアクションの見せ方だな〜といつも感心する。
ただ今作は、思ったよりモラトリアムというかヤングアダルトというか、そういった青春映画要素が強かった気がする。
社会に馴染めないから社会から外れた居場所を見つけたいのに、そっちはそっちでコミュニティはあるよね、という。
『黄龍の村』でもこの後に観た『ベイビーわるきゅーれ』でもそういったことは出てきてて、良し悪しはあるけども、必要以上に掘り下げたり安易な解決法を提示したりはせず、ただ「そこにいる若者の叫び」として見せているのは潔くて好きだな。
なんにしても、キャラものとしてクオリティがめちゃくちゃ高くてスカッと楽しいシリーズだな〜。