もやし

最強殺し屋伝説国岡 完全版のもやしのレビュー・感想・評価

4.6
なんかあらすじからしてつまんなそうだなぁ…と思ってずっとスルーしてたけど、ちょっと見る気になったので見てみました。
この監督の代表作のベイビーわるきゅーれはある意味で完全に完成した映画だったけど、この映画は凹凸感すごくてどっちが良いかは好みなのかな。でもこの映画の肉弾戦は正直超つまんなかった。どっちが何故勝ったのかが全くわからん。ただアクションしてるなーってだけ。




弱冠24歳?にしてあまりの腕の良さで一流の殺し屋に成り上がった国岡。


なんか普通に家で細々とおにぎり食ってたり長距離射撃の合間に吉野家の牛丼食ってたり、嫌味のない絶妙な脱力感が好き。(正直ベイビーわるきゅーれの方は脱力が過ぎる)
友人は一人だけとか、知り合いの紹介の女性とデートに挑んでみたり。最初はよくある、わざとらしい日常感の演出だと思ってたんだけど、違った。等身大の24歳であくまで前向きに生きようとしてるだけなんだな。



最初の方は淡々と人殺してハイ終わりです。って言うのがなんか嫌だったけど、段々と相手がヤバくなってくるといきなり面白い。

なんか79歳のジジイに対する高額の殺人依頼があって、皆楽勝じゃんって思って行ったら血祭りに上げられるのめっちゃおもろい。
これは国岡とダブルブッキングした依頼で、あんなチンピラみたいな奴等で大丈夫かあいつら?とか言ってたら案の定ボコボコで、さあ俺の出番かみたいな流れ強すぎる。


なんかちょっとした合間に、糞がっとかうっせえなあとか言っててやっぱ若いんだなと思った笑
依頼主との食い違いで段々とキレてくるのめちゃおもろい笑



そこからどんどん激化していく戦いはスケール感あった。でも上でも書いたけど、肉弾戦は個人的には本当に退屈。あとは射撃戦も正直納得がいかない部分も多い。隠れる所もない正面からの銃撃戦でお互い全く弾が当たらないというのは…



殺し屋の知り合い達が個性爆発で最高でした。
キック・アスに憧れて紫の髪にしてる殺し屋女の子いてわろた。先輩からそういう夢見がちなのと仕事は別だぞと言われて、ちっうっせえよオッサンとか言ってて笑

友達は一人しかいないけど殺し屋同士皆仲良くて楽しそう。

カメラマンも落ち込んでる国岡に対して、でも国岡さん充実してるように見えますけどねって言うと、どこが充実してるんですか!と思いを吐露するシーン一番好き。あ、やっぱ辛いことも多々ある等身大の24歳なんだと。ちょっとイキリ気味の悩める青年なんだなー
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