殺し屋に密着するモキュメンタリーという発想がまず面白かった。国岡さんのドライな演技が不思議と知らないはずの殺し屋という職業に妙に合っていてすごく良かった。また国岡さんを完全な最強の殺し屋として描かなかったのもこの作品のすごい点だと思う。仕事はいつも成功させるが、物によっては苦戦して、恋愛に関しては彼女だと思っていた女性に騙されるなど、人間らしい最強だったから親しみが持てたのかもしれない。普段感情をあまり表に出さないだけに彼女だと思っていた女性に夫がいると知った時の絶叫はとても良かった。出てくる殺し屋の殆どが雑魚なのも良かった。そして何よりもタイトルの出るタイミングが全映画の中でもトップクラスにかっこよかった。手ぶれに体制がある男性には全員見てほしい映画。国岡さんが大好きになった。久しぶりに終わって欲しくないと思えた作品だった。
