せっち

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険のせっちのレビュー・感想・評価

4.2
映画版クレしんの構成として、日常から非日常へと徐々に侵食され、その先で元に戻るべくストーリーが進行していくというのが大半である。本作では序盤で一度クレイと戦い、トッペマに協力を要請される非日常を経験する。その後一見平凡な日常のシーンになるにも関わらず不穏なBGMによって今後の先行きの危うさを暗示させている。見てる側も不安な気持ちになる秀逸な演出である。またしんちゃんが父母を助けるべくヘンダーランドへ向かう際の手段で実在の電車を使っていくシーンを入れたのもこの現実→非現実の対比なのかな。

様々な魔法が登場するが、アクション仮面・カンタムロボ・ぶりぶりざえもんのシーンは面白かった(笑)アクションシーンは間延びしないし、オカマ魔女の2人キャラ濃すぎるし、最後のダンスバトル・ババ抜き・追いかけっこはハラハラしたし笑ったしテンション最高潮だった。小さい頃に見てたら怖くて二度と見れなくなりそうだけどこの年齢だとほどよくホラーとギャグを織り交ぜて楽しめる作品。
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