公開当時この手の映画は私に先ず合わないし、何よりもジャケ絵が嫌いなタイプであったのでセンスが違うと敬遠していた作品の視聴だ。
実際視聴途中では笑いが漏れるシーンや粗が目に付いてしまい、ハッキリ言ってイマイチであった。
ただ、新しい映画なだけあって映像は綺麗でショットも洗練されている。所々にワンカットを意識しているシーンも見られており悪くは無い。
また、共感共鳴に関しては非常に女性的視線で作られており女性から支持を受けていた事も分からなくはない。
欠点を上げるならば、効果音があまりにも安っぽすぎるため辟易していたのも事実だ。加えてエログロ表現の使い所がカルトの雰囲気を伝えるにしても方法が古典的過ぎるため効果的でなかったように感じる。
また、儀式が始まってからは退屈だ。雰囲気を作りあげたいのだろうが、ただただ時間を浪費しているだけに過ぎないし、周りのエキストラでいい演技をしている人間もいればイマイチな人間も確実にいて完成度が高いとは言えない。
総評としては、映画としては見れるレベルに達しているし最近の映画的表現も使っているのでこの題材が好きな人は刺さるのだろうと感じた。カルト系の最新作の教科書と言ったところか。
