このレビューはネタバレを含みます
劇場で2回(うち1回はディレクターズカット版)、レンタルで1回、プライムビデオに追加されたので4回目を観た。
白飛び寸前の美麗な映像に、脳を引っ掻くような不快な音。
そして毎回気付くことがあって面白い。
夏至祭は毎年やるものだけど、閉鎖的なコミューンに外の血を入れる儀式が90年に一度ということなのかな。
ダニーがホルガに馴染んでメイクイーンになるようお膳立てされていたようだし、最初から誰一人として帰す気なんてなかったんだろう。
他所者と同じ数だけ同胞からも犠牲を払い、最後にはどちらかを選ばせることで(選択肢などないようなものだが)、いかにも公平なように見せかけているのだ。
初めて観た時から恐怖は全く感じていなかったけれど、日本人の宗教観がホルガと似ている、というコメントを見て納得。
元々自然崇拝の国だし、ご先祖様を大事にするし、姥捨山なんかの伝承もあったりする。まさに日本昔話。
自分が日本人だということを再確認した。
余談ではあるが公式ホームページにあるネタバレページにて、ペレが諸悪の根源扱いされていて笑ってしまった。
まあ確かに、他所者から見ればそうなのだけど。