このレビューはネタバレを含みます
夏至の再鑑賞
鬱気味の妹が親を道連れに自殺し、精神が壊れた主人公のダニーが彼氏のスウェーデン旅行について行く。
勿論そう都合よく旅行セラピー出来るわけもなく、柔軟剤のCMのような眩しい画面のまま狂気の祝祭が幕を開ける。
タイトルクレジットからかなりイイ。
死んだ妹の部屋の窓から雪の降り頻る空がクローズアップされていき、静かに「midsummer」が出る所は地味ながら鳥肌が立つ。
個人的にはここが1番怖かった。
好きな人はとことん好きな映画だろうし、逆も然り。
僕はそこまで嫌いではなかった。
単純に画面や音楽がよく、映画として楽しめるポイントが存在したからだ。
グロ描写はあるにはあるが、普段ホラー映画を観ている人ならそこまで気にならない(と思う。)
※人体破壊描写モリモリ
問題は心理的グロのオンパレードだという事。
不快指数がかなり高く、これを全くストレス無しに干渉するのは難しい…
映画をエンタメとして(特に胸がすくような気分になる事を目的として)鑑賞している層からすると、そりゃあ問答無用で低評価になるだろうなというそんな映画。
かくいう僕も映画はハッピーエンドが好きだし、どうせ観るならいい気分になりたいと思っているので、もう一度再鑑賞したいと思うかは微妙な所。
可能なら友人と一緒に観たい。
またラストカットはこの映画をホラー映画として観るとかなりイイのではないだろうか。
ニマッと笑うのが怖いのだ。