良くも悪くも、期待通りというか想像通りではあった。世界観の作り込みがスゴい。
『ヘレディタリー』より直接的にショッキングな内容ではあるけど、観終わった後も一生消えない爪痕を残してくる『ヘレディタリー』のような凶悪さではなく、観てる最中に自分がどうにかなってしまうような怖さがある。没入感。
観客に感情移入させることを重視してると『ヘレディタリー』でアリアスターが言ってた。
あの気が狂いそうな鮮やかなロケーションだったりサイケデリック描写のせいでもあるし、主人公の感じる生きづらさが誰にでも通ずるものだからというのもある。
『ヘレディタリー』のラストに救いを感じてしまった人間としては、本作のラストもやはり救いであって、そういうところは本当に優しい。優しい映画でしょこれ。
