ずっと観たかったけれどコロナ禍で外出出来ず、ネットレンタルにて念願の視聴。
「ホラー映画ではなく恋愛映画」
との事ですが、もちろんそのまんまの恋愛映画な訳がなく、怖いはコワイ映画です(笑)
ただ「怖さ」を押売りするようなものではなく、彼らの「日常」が我々のそれとは「異質」である事による「不可解さ」が怖い。
もっと言うと「死との距離」が違う。
観客的な視点でいうと、
めいっぱい露骨に配置された“嫌な予感(フラグ)”がちゃーんと淡々と、調理過程のように回収され的中していく怖さがあります。
「完全にこれあれじゃーん!ほらやっぱりなー!うわー!んだよちゃんと怖いじゃんー!」的な(笑)
ただ彼らにとっては慣習に沿った当たり前の出来事・日常なので別に怖いものでもなんでもなく、むしろ幸福な時間ですらある。
故に最後はハッピーエンドとなります。
(まぁ、ハッピーとはなんぞやとなりますが)
エログロはありますが、それがメインではなく、ひたすらそれが展開される訳ではないので、変に期待しない方がいいですし、構えなくてもいいと思います。
ただシンプルに人類の文化形成ってこういう事だよな、と思いました。
生死/性/快楽/踊り/薬物/信仰/自然との調和
不自然なのは我々で、彼らこそ自然の理の中で生きる者達なのかもしれない。
きっとホルガ族と共に暮らしたい、彼らの生活リズムこそが理想だと本気で思う人もいると思う。
たしかに彼らは美しく幸せそうに暮らしているから。
ただ、私は絶対あそこで暮らしたくはない(笑)
翌日普通に夢に出るくらい怖かった(笑)
でも面白い作品でした^ ^