夫婦について語られる時、「悲しみは半分に、喜びは倍に」という言葉を聞くけれど
子供を失った悲しみが半分になることなんてない。2人で共有したとて、軽くなることもない。
だけど、自分と同じ重さと温度と痛みで『悲しみ』を背負っている人が自分以外にもう1人いる、という事実は、立ち上がる力や支えになり得るのかもしれない。
息子の死を受け入れたら全てが終わってしまうような...本当にさよならを言わなければならないような...
現実から目を背けることでかろうじて日々を生き延びている母の姿は痛々しい。
そんな母をそばで感じている娘の気持ちも切なくて痛くてたまらない。
そして、妻と同じように息子の死を背負っているのに、悲しみを感じることさえ許されないような...罪悪感をも併せ持つ父、夫。
苦しむ両親の心を開いたのは息子の想いだったのかな。
とにかく涙が止まらなかった。翌朝人と会う約束がある人にはお勧めしません... !
(泣きすぎて瞼がパンパンに腫れます...)