まー

君の誕生日のまーのレビュー・感想・評価

君の誕生日(2018年製作の映画)
4.0
「一緒に死にたかった」と嘆き悲しんでいる人を見ると思う。死んだ方が楽だと思えるような絶望とどうやって向き合って生きたらいいのだろうと。

まだ10代の子たちが楽しいはずの修学旅行で事故にあい、どんなに怖かっただろうとか最期の場面を想像するだけで胸が張り裂けそう。
自分の子供が同じ目にあったなら、と思うと泣けて泣けて仕方なかった。
毎日込み上げてくる感情や同じ位の年齢の子を見る度に突きつけられる悲しみに慣れる日が来るとは思えない。
事故や病気や災害等で家族や愛する人を失った時、その喪失感から逃れることはきっと出来ない。

でも忘れないでいたいのは、その人がいてくれたから自分の人生が輝いて豊かだったこと。いなくなってしまった事は本当に辛く悲しいけど、その人に出会えたことは幸せなこと。諸行無常と言うけれど、この世に常に変化していく。苦しい思いを誰でもいいから話して共有してほしい。わかってくれる人は必ずいます。この映画を観て、そう思います。
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