ふらい

君の誕生日のふらいのネタバレレビュー・内容・結末

君の誕生日(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

頭痛がする程、目が腫れる程に泣いた。
セウォル号があまりに惨い事件であり、会社・警察のずさんな対応に怒りと、セウォル号の名前を見るだけで悲しくなるからと避けてたけど、やはり記憶が薄れる前にと思って。

愛する子供が突然いなくなる現実。受け入れられず幸せな家庭が壊れていく現実。悲しすぎる。

家族や友達にとっても一生決して忘れられない思い出を、誕生日会を通しみんなで語ることで故人を偲ぶ。
映画では、誕生日会を頑なに拒んでいた母親が、最後には笑顔を見せたこと。
監督が遺族会に参加し実際あった事なのだろう。犠牲者それぞれの周りには、悲しみを抱えた人が今でもたくさんいる。
最後の言葉にあった「犠牲者と今も苦しむ全ての人に捧げます」という言葉。
監督が伝えたかった事が伝わってくる、遺族の方に寄り添う悲しくて優しい映画だった。

そして、梨泰院事件でもまた若者が犠牲に..。今回の遺族にも同じような想いがあると思うと本当に悲しい。

チョン・ドヨンさんはやはり名優だ。
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