くさむすび

盗まれたカラヴァッジョのくさむすびのレビュー・感想・評価

盗まれたカラヴァッジョ(2018年製作の映画)
2.5
設定の面白さを遥かに凌駕する中盤のつまらなさ。脚本家のゴーストライターが謎の人物に美術犯罪の物語を入れ込まれたけどその話が本当でみたいなプロットとか、母親の職業とか結局映画制作はフリにしかなってなくて期待はずれ。途中からスパイ映画の如くなんでもありの小細工合戦になっているのが最悪。映画制作を進めたい制作会社vs何としてでも阻止したいマフィアで押し切ったバージョンの脚本を見たかった。「半年後…」の展開も上手く物語を落とせてないなと感じる。
現在も闇に葬られてるというカラヴァッジョの『キリスト降誕』、今作が本当の事件の顛末を描いていたら良かったのだろうなと思う(今もなお定かでは無いらしいので無理だけど)。それだったら何となく今作が描きたいことが見えてくる気がするし。
フォン・トリアー批判はこの映画唯一の笑いどころ。90分台だったら絶対傑作だった。
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