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ザ・メッセージのeigajikouのレビュー・感想・評価

ザ・メッセージ(1976年製作の映画)
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2020年イスラーム映画祭5で
ハリウッド版英語歴史大作のキャストをほぼアラブ人俳優に入れ替えて同時製作されたアラビア語版
を鑑賞。

偶像崇拝の教義に基づき預言者ムハマンドはじめ画面に登場刺せない重要人物は工夫して描写されている。(ムハマンドは声も出てこないけど、彼の目線で撮影された映像で彼の存在は確かなことが分かる仕掛けになっている)
歴史スペクタル劇としての描写は壮大で豪華。
イスラームの基本、神のもとでの人間の平等(性別や身分で差別しない)ことが何度も出てくるし、ラストには現代の世界各国のモスクで礼拝するムスリムの様子がドキュメンタリー映像で出てくる。
ムスタファ・アッカド監督は2005年にヨルダンで爆弾テロに巻き込まれて亡くなっています。

《アル・リサーラ/ザ・メッセージ
アラブ・バージョン〈デジタル・リマスター〉

1976-2018年 リビア=モロッコ=エジプト=サウジアラビア
207分
監督:ムスタファ・アッカド / Moustapha Akkad
原題:Al-Risâlah
英題:The Message
言語:アラビア語 / 英語
字幕:日本語 / 英語
【物語】
唯一神(アッラー)の啓示を受けたムハンマドはその教えを広めるが、マッカの支配層に迫害されてしまう。
信徒たちとマディーナに移住した彼はイスラーム共同体を結成、やがてマッカを治め、アラビア半島を統一する…。

【解説】
7世紀に誕生したイスラームの起源を描く歴史大作です。預言者ムハンマドの姿は描かれず、その叔父ハムザを中心に物語が展開します。日本でも公開された英語版とは別にアラブ世界向けのバージョンとして作られました。 》イスラーム映画祭5の作品解説より。
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