のりちり

幸福路のチーののりちりのレビュー・感想・評価

幸福路のチー(2017年製作の映画)
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台湾に日本人が旅行に行きたいとなったのは、ここ何年のことだったか。
30年ぐらい前の台湾は、今の政治とはまったく違っていたことを、タンIT相の話で知った。
勉強不足も甚だしかった私だ。

それを知って観たこの映画。
チーはちょうどそのタンと同じ端境期に生きてきた子だった。
アメリカに渡って、結婚しても、その夫とはうまくいかなかった。
好きだった祖母が亡くなり、久々に帰ってきた台湾で、昔のことを考えたり、現実を見たりしながら考えるチー。
そして彼女は決めた。
なんだかんだと言っても両親がいる台湾。
昔の友達がいる台湾。
大きく変わってしまったところがあるとはいえ、ここが私の故郷。
居場所。

こうなりたいと思っても、その通りにならないのが人生。
でも、きっとなんとかなりそうだよ、今の台湾なら。
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