幸福路のチーの作品情報・感想・評価

上映館(3館)

幸福路のチー2017年製作の映画)

幸福路上/On Happiness Road

上映日:2019年11月29日

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

あらすじ

「幸福路のチー」に投稿された感想・評価

ちー

ちーの感想・評価

4.9
これから行くところは『幸福路』、幸せな通りよ。

"こうふく"ってなぁに?

というオープニングのままにいろんな幸せで彩られた作品です。

みんな丸っこくてやわららかそうで
ビジュアルがすでに多幸感であふれていますね。

人生でどんなに辛いこと悲しいことがあっても、それはまだ
道の途中で、しかもその路には気づいていないだけで
幸福がたくさんあるんだよ、だから人生に絶望しないでと
言われているように感じました。

見どころはトレイラーにもある、
お母さんの背中にもたれかかるチーちゃん。
私は観るたびにボロボロボロと泣いてしまいます。

とても大切な大切な一作です。

…自分のハンドルネームと同じだからと観に行ったなんて
口が裂けても言えなくなってしまったことを懺悔いたします。
たぶ

たぶの感想・評価

3.5
かわいくて柔らかいタッチのアニメなので、子供向けかと思ってしまうかもしれないが、人生を見詰めなおし勝ちな中年向け作品。
こういう人生を振り返る作品はよくあるので、あぁこのパターンね、と、ひとりごちて見るが、やはりパターンにハマって最後に泣けてくる(けど大泣きするほどではない)。
これといって大きな悲劇がないので、チーはそこそこ幸せであり、それゆえ多くの人の共感を得られると思う。自分の身近な幸せに気づく、見つめ直す良い機会になった。
私も悔いのない人生を歩みたい。

台湾語、国語、入り乱れているから、台湾人にとってはノスタルジーも感じて共感度アップなんだろうなきっと。
ハマー

ハマーの感想・評価

4.1
今の自分は、本当のなりたかった自分なんだろうか?と考えさせられる…

アメリカで働いて国際結婚…ワードだけみると、勝ち組とも取れるが主人公の周りの背景を観ているとそうとも言いづらい。

友人ベティの逞しさ、おばあちゃんの優しさと奔放さ、拗ねる癖あるけど頼れる父など、魅力あるキャラクターも多いんだなあ。
伊藤

伊藤の感想・評価

4.5
あったかくて優しい

回想、空想シーンの豊かさ

子供時代の無邪気さがとても可愛らしい

うまくいかないところがあるのも
人の人生らしさがあってよかった

思っていたより台湾の歴史的政治的背景も一緒に描かれている

いいおばあちゃん
占いみたいなの色々できるのが気になった
hreros

hrerosの感想・評価

4.0
記憶と妄想行ったり来たり
何とも可愛らしいビジュアルと思ってたらのっけからとんでもない目に
とっても良かったです

このレビューはネタバレを含みます

台湾版過去と現在を平行に描きつつ、自分の立ち位置を見つめなおす
『おもひでぽろぽろ』であり一人の少女の目線を通して大きな台湾の歴史をさりげなく描く『この世界の片隅に』でもある。

まさか台湾からこんな上質なアニメが出てくるなんて。しかも絵柄は超素朴。ちびまる子ちゃんをさらに素朴にした感じ。

背景に出てくる用語とか、社会情勢の説明が0なのもめっちゃ『この世界の片隅に』っぽい。

おなじキャラの時勢の入れ替わりをシームレスに描けるのも、過去の街並みを忠実に再現できるのも、そしてチーの空想の世界を生き生きと描けるのもアニメーションだからできたこと。

台湾は96年に民主化されるまで国民党の一党独裁の国でチーもそんな社会の中で育つ。

チーは1975年4月5日生まれで、これは台湾で独裁恐怖政治を始めた蒋介石の命日に当たる。

つまり彼女は旧時代の台湾の象徴がいなくなった代わりに生まれた新しい時代の台湾の象徴として描かれている。

近くの工場から排出されるガスもピンク色をしていれば、チーにとってはイチゴアイスのフレーバーになるし、蒋介石を称えるプロパガンダ番組も素直にあこがれの対象となり、自分もビッグな人物になると息巻く。

チーの従弟のウェンはおそらく80年代に民主化運動のデモに参加していて、その時の政府からの弾圧によって色盲になってしまっているけど、チーにはその話を聞いても背景は分からず、ウェンが勇者で悪い魔物に捕まって色を奪われるというファンタジーを空想する。


学校に入って、貧富の格差や国民党の政策で授業では台湾語は禁止で北京語しかしゃべってはいけないという理不尽な状況に直面してもチーはそれすら楽しんでしまう。

青い目で金髪のハーフゆえにいじめられている同級生ベティ(おそらく父親は米軍兵士)、貧乏な家生まれで親からも学を身に付けることを期待されていないシェンエンとも友達になる。あのハト小屋あけ放った後ガッチャマン歌って将来の夢を語る場面とかも良かったな。

でも結局みんな思い描いたような自分にはなれない。でも不幸かというとそれも違う。お父さんお母さんも貧しいけどなんだかんだたくましい。

幸福路というタイトルの通り、幸福への路は無数にあるし、そもそも目的地にたどり着くとかではなく、今自分が歩んでいる道が幸せだと感じることが大事なんだろう。

地震で死んだシェンエンも記録だけ見れば不幸だけど、子供も作って、社長の夢とは違うけど、自分なりの幸福に浸っていたはず。

そして迷い彷徨うチーを見守るアミ族のおばあちゃんがいいキャラしてた。あのババアキャラ造形は完全にジブリ意識してるな(笑)。

おばあちゃんの言う通り、永遠のものなんてないし、人と違うことを恥じる必要はない。

ビンロウ吸ってたら野蛮人なんて誰が決めたんだ。ていうか野蛮人で何が悪いみたいな姿勢がかっこいいっす。

まあちょっと台湾史に関する知識がなさ過ぎて時系列とか混乱したのは作品のせいではないけど困ったな。同時多発テロが出てくるまでどれが何年の出来事なのかわかってなかった。
色んな時代をシームレスに描けるのはアニメーションの利点だけど、さっと変わり過ぎて℃の時代かわからなくなる部分もあり。

黄色いリボン運動まで描いているなら最後の辺りは2014年くらいでチーはアラフォーのはずだけど、もうちょい年齢分かるように描いてほしかった。大人になってから変化があまりない。

その他、母親が馬総統を推しているのも、元独裁政党だった国民党を結局応援してしまっている前世代みたいな皮肉なのかもだけど、もっと知識ないと無理なのでここらへんで(笑)。

でも間違いなくいい映画であり、万人に響く題材であると思います。
2019ヒューマントラストシネマ有楽町
空想シーンに湯浅今敏を感じた
もうすんばらしかった。

ストーリーは大雑把に言うとアメリカに住む台湾人のチーが祖母の訃報で故郷の幸福路に帰り、懐かしい人々に会い、そこでの日々の記憶を辿る。といった内容。ついこの間やっとこさ大学に受かった私でもすでに感じる、幼い頃の夢と現実の差はとんでもないもので、大人になったチーの暗い顔も納得だし、チーの学生時代の決断なんて共感の嵐でしたよ!

そういえば、「おもひでぽろぽろ」とか「ペルセポリス」に似てるなと思ったんですが、どちらも小学校の頃にみて、全然面白くなくて途中で見るのを辞めていた事を思い出しました。なんとまぁ私も少しは成長したんだなと。こういったドキュメントアニメも楽しめるようになったんだなと。嬉しいような悲しいような気持ちがいたしました。
今後は高畑監督作品も見直さなきゃなと思います。そんで私が大人になったら、もう一度本作を見直したいと思います。

私はファンタジーが好きなので夢と幻想あふれるアニメーションが大好きになり、最近は内容はどうであれアニメーションだからと言う理由で見るようになりました。そこで出会ったのが本作なわけですが、ガッツリ重いドキュメントなんですよほんとに、そんな内容をアニメーションによって自由に優しく表現していて、なんとも見やすく、それでいて印象的で心に深く刺さりまくる作品になっていました。

海外のアニメーションは異国の雰囲気を楽しむために字幕で見るんですけど、今作は間違えて吹き替え版を見たんです。でもそれが大成功でした。
開始直後は台湾の作品を見る珍しい機会だから字幕にすればと後悔したのですが、この作品はいくらアニメだからといって、ジャンルはドキュメントであり、ファンタジーではないんですよんね。なので見るべきものは主人公チーの人生であって、台湾という異国の雰囲気じゃないのです。

もしこの映画が実写だったら一生見ていなかっただろうと思います。きっと台湾映画の一つ。と括ってしまいそうだし、、。もちろん本作でも台湾の激動の時代を舞台にしていて、時代背景と文化はストーリーと斬っても切り離せない関係なんですが、アニメーションが良い意味で共感し難い背景を薄めてくれて万人が自己投影しやすくなっているのではないかと思いました。それでいて現代台湾の歴史を自国自身にまた世界に知らせてくれる作品となっていました。

文章力が足らなすぎて無理があるのでとにかく早く自分で観てみて。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.6
アメリカで暮らす台湾の田舎育ちのチーは、祖母の死の知らせを受け、長らく帰っていなかった故郷の幸福路に戻る。台湾アニメーション作。優しく、それでいて鮮やかな絵のタッチがありながら、チーのリアリティのある人生の姿が印象的。大人になったチーが、故郷に戻ることで回想する場面は、自身の人生を見つめている様、振り返っている様、そして、これからの未来への不安と、チーの多々ある気持ち、喜びや悲しみ、辛さや幸せが場面場面で繊細に溢れてます。ファンタジーのある描写も面白いタッチで見どころ。ヒューマンドラマ作でありつつ、台湾の社会情勢もしっかり盛り込まれた物語で、よりチーの人生が際立ってます。
泉くん

泉くんの感想・評価

3.5
台湾のノスタルジー映画。日本人の自分が観て色々言う映画ではないのかなと。お話そのものはウェルメイド過ぎて特になにも。
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