台湾で生まれアメリカで働いて結婚し、祖母の葬儀のために戻ったリン・スーチーという一人の女性の半生を描いた作品。色々と「フェアウェル」と被るところもあるけど、台湾独立運動や921大地震など様々な出来事を経験して祖母や両親、友人たちとの関わりを振り返りながらアイデンティティを形成し人生を選択していく様子が、愛らしいアニメーションでポップに、そしてドラマティックに描かれていた。特に家族愛の描写は一筋縄ではいかない感じがリアルで、それでも笑顔で共に歌を唄って終わるラストはいい演出。素直に素敵な作品でした。
