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幸福路のチーのDamKeeperのレビュー・感想・評価

幸福路のチー(2017年製作の映画)
2.0
テーマが混在してる上、群像劇にもなってるので、チーが求めてる幸福が何なのか解らない。

子供の頃思い描いていた未来など、劇中具体的に語られる事はない。

幸福路から出たくてアメリカに渡ったのだから、そもそもどこにも辿り着いていない。
実は同じ箇所にいるだけで、帰る場所なんてないのだ。

離婚の危機に実家に帰れば、親の有り難みと老いに感じる事もあるだろう。
台湾の歴史に重ねた女性の生き方、家族の在り方で、この作品を評価する事は出来る。

しかし、努力や成長を描かず、ぼんやりと受け身の幸福を求めるのが台湾の女性像って取り方も出来るので寂しい?
そういう時代だったってメッセージなんでしょうか?

チーの幸福ってこの映画の文脈から、社会を変えようとする仕事や、ジャーナリストじゃない?
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